フォーカスセッションを使ってみた
Windows11のクロックアプリに追加された機能「フォーカスセッション」をちょこちょこと使うようになりました。
今回はフォーカスセッションを使ってみた感想です。
- フォーカスセッションとは
- フォーカスセッションの考え方
- フォーカスセッションをどう使うか
- フォーカスセッションの特徴
- その他こぼれ話
1.フォーカスセッションとは
作業を集中してこなすためのツールで、一定期間の作業時間と休憩時間を挟みながら、集中して作業を行う設定ができるものです。
この考え方は、ポモドーロ・テクニックという、集中力と生産性を高め、効率よく仕事を行う時間管理術からきているようです。25分集中して作業を行い、5分休憩を取る。この30分のサイクルを4回繰り返し(2時間ですね)、そのあと15~30分の少し長めの休憩を取る。これを1セットとして1日で複数セット行い、作業をこなしていく。
1990年代にイタリアの方が考案された時間管理術で、ポモドーロはイタリア語で「トマト」を意味するそうで、トマト型のキッチンタイマーを使っていたことが名前の由来になっているそうです(Wikipediaに載っているトマト型のキッチンタイマーが可愛い)。
2.フォーカスセッションの考え方
フォーカスする時間は15分単位で設定可能で、デフォルトでは30分以下の時間設定では休憩なしとなり、45分設定では1回5分の休憩が挟まれます。
設定は結構分かりにくいです。45分設定でスタートすると、間に休憩5分を挟んで残りの40分を2回の作業に分けて、20分作業+5分休憩+20分作業となります。
同じ条件で作業時間を変えていくと以下のようになるようです。
15分設定(休憩なし):15分作業
30分設定(休憩なし):30分作業
45分設定(休憩1回):20分作業+5分休憩+20分作業
60分設定(休憩1回):27.5分作業+5分休憩+27.5分作業
75分設定(休憩2回):21.7分作業+5分休憩+21.7分作業+5分休憩+21.7分作業
90分設定(休憩2回):26.7分作業+5分休憩+26.7分作業+5分休憩+26.7分作業
105分設定(休憩3回):(22.5分作業+5分休憩 )×3+22.5分作業
・・・
240分設定(休憩8回):(22.2分作業+5分休憩)×8 +22.2分作業
設定画面で、フォーカス期間と休憩期間を設定できますが、デフォルトはフォーカス期間が自動、休憩期間が5分となっているので、上記のような時間配分になるようです。ちょっと考え方が難しくないですか??
ちなみに、フォーカス期間を15分・休憩時間を5分にして、30分設定にすると以下になります。
30分設定(休憩1回):15分作業+5分休憩+10分作業
なんとそう来ましたか!という配分で、1回目の作業時間は設定通りの15分ですが、2回目の作業は10分になっています。時間配分に集中力が持っていかれそうです。。60分設定にすると15分作業が3回、休憩が3回でちょうどいい配分ですね。
3.フォーカスセッションをどう使うか
整理すると、デフォルト設定では、作業時間を決めると、大体25分程度に作業期間を区切って、休憩時間も確保しつつ、サイクルを回してくれるという理解なのかなと思います。
個人的には45分設定、もしくは60分設定を使って作業するのがいいのかなと思います。素直に25分作業+5分休憩ができても良かったのでは?と思うところもありますが。。
4.フォーカスセッションの特徴
ちょっと癖はありますが、タスク管理ができたり、Spotifyと連携して、作業時間に曲を流してくれるなど、作業効率化と集中のための工夫がされています。Spotifyはこれまで使ったことがなかったのですが、無料で結構使えそうなので、色々と試してみたいと思います。
5.その他こぼれ話
このフォーカスセッションの仕様ですが、最初は全然ピンと来なくて、最初は、どういう時間配分になっているの?という状態でした。一番重要視しているのは、作業の総時間ってことなんでしょうね。どうしても、分割する作業時間と休憩時間が重要と思ってしまいましたが(25分作業・5分休憩でやりたい。。)、よくよく考えると、作業の総時間に重点を置くのは良いような気もします。
例えば必要なタスクを1時間で終わらせる、午前中の3時間で終わらせる、といった利用用途を想定しているんじゃないかなと。その時間に合わせて、分割する作業時間と休憩時間を割り振ると考えれば、そういうのもかなと思えるような気がします。
フォーカス期間と休憩時間は設定できますが、同じ作業時間で区切ってくれるデフォルトの設定のままの方が使い勝手は良いのかなとも思いました。ベストプラクティスは出てきますかねぇ。活用方法お気づきのところがあれば共有をお願いします。